天城山

○　今日は、伊豆へ遠征に来ているのでＲ

伊東にあるピョンちゃん隊田村サーブの会社の保養施設に、ピョン亀家族総員が終結。

前日に両国天皇のご列席のもと、無事、同盟調印式を済ませる。

ゲリラ戦を続けていたピョン亀連合軍は、晴れて官軍となったのであった。

今回の合同演習の目標は、「百名山・天城山を陥せ!!」である。

伊東より、スーパー輸送兵器「伊東交通」を飛ばしたのであった。


　　＃　伊東〜天城高原ゴルフ場　約35分　￥6.100-也
　　＃　天城ゴルフ場では、携帯が通じる。帰りはＴＡＸＩを呼べる。
　　＃　伊東交通　0557-37-2020

あ〜ちゃん（あずさ）隊員、紗彩予科練生は、山道で車酔い。真っ青の顔にフラフラの足取りで登山口に降り立つ。ダイジョーブかいな？

○　0815（ゼロハチイチゴウと読む）さあ、出発！

車酔いで進軍の気合が入らぬまま歩き出したのであった。しかも、ゴルフ場から流れてくるBGM付きなのだ。おい、ナントかしてくれ〜。

オーダーは、攻撃斥侯にあ〜ちゃん隊員。本陣先鋒に紗彩予科練生。続いて亀足隊長。殿はピョンちゃん司令官の田村サーブであった。

道は、冬枯れの明るい森へと続いている。

アップダウンは少なく、万二郎岳への道を分けると、ず〜っと尾根をトラバースしていく。

でた〜。早くもあ〜ちゃん隊員の攻撃斥侯！ピョンピョンと先にとんでいくのだ。

「あ〜ちゃん、早いなぁ。いいなあ。」と紗彩予科練生の羨望の声。

しかし、今回は紗彩も頑張っている。ずいぶん早く歩けるようになったよ、紗彩。

○　少しガレた沢を渡ると、やっと道も傾斜を増す。

あたりは、広葉樹林帯。明るい森なのだ。

霜柱を蹴倒しながら紗彩は進む。

う〜ん、ココはスノーハイクにもってこいだなぁ〜。

おおっ？家族連れのオバチャンが歩いている。なんと、足取りは遅い。汗だくでフーフー言っている。

よおし、ぬいちゃえ〜。やったぁ〜！紗彩、初めて登りで追い抜いた！成長！！

しかし、紗彩にも抜かれるオバチャンって・・・^^;

○　0955　尾根の上に乗っかると、そこは涸沢の分岐。一本とることにする。

気温は約７℃。思いの外暖かいのだ。

ここで、あ〜ちゃんからレーション（お菓子）を頂戴する。たしかカリポリ（？）だったけ。

ソーダ味とコーラ味。懐かしい味のするラムネのようなスッティックなのだ。紗彩お気に入り。

さあ、ココから尾根上をガンバルと天城連山最高峰の万三郎岳につくのだ。

えっちらおっちらと尾根をつめていく。途中、ブナの大木にも出会うようになる。

う〜ん、やはり明るい尾根だ。

相変わらずあ〜ちゃんは飛ばしていく。紗彩は、黙々・・・。

痺れをきらした田村サーブは、我々を抜かしてあ〜ちゃんの追撃に移る。

尚も紗彩黙々・・・

たまに発する言葉といえば「あ〜ちゃん、もう着いたかなぁ」


山頂直下のトラバースする部分で、大きな大きなブナの老木が立っている。

大きな四肢は尾根へ、谷へ、空へと延びている。

木の根元もまるで祠のよう。紗彩「スゴイおじいちゃんだね〜」

写真を撮ろうにも大きすぎてフレームに入らない。スゲ〜！

○　1100　登りの道から飛び出すと、そこは、万三郎岳の山頂。縦走してきたハイカーで賑わっている。 ピョンちゃん隊も待っていてくれた。

展望の薄い山頂も、北側からは富士山がバッチリ見える。

おお、今年の初富士じゃあ！いつもと望む方向が違うので感激。コチラからは大沢崩れが大きいのだ。

紗彩も喜んでいる。ヨカッタヨカッタ。百名山もGETしたしね。

さあ、万二郎岳へ向けて出発〜。

すかさず子供達からブーイングの声。「え〜、まだ登るのぉ〜。お腹空いた〜」

ここで、司令官田村サーブの命令。「万二郎岳の頂上で昼食。登らない子にはご飯無し。」

しぶしぶと腰を上げる子供達であったのだ。

○　登りは、あと万二郎岳ひとつ・・・と紗彩は、思ったらしい。

あまいあまい。馬の背への登りが間にあるんですね〜。だから、帰るまでにお山は、あと二つ。

ガンバレガンバレと万三郎岳を降りる。相変わらずピョンちゃん隊は、遥か前方に展開しているのだ。

ひとつ登り返すとそこが馬の背。

ひろ〜く延びた尾根の散歩道なのだ。アセビが生い茂ったトンネルを抜け、明るい平坦な道を漫歩する。よ〜し、紗彩も元気。

馬の背を降りるところで岩が出てくる。そこでいきなり展望が開ける。目の前に万二郎岳が座っているのだ。

あ〜ちゃんは、もう着いているかなぁ。

紗彩がココでコール。「ヤッホー」・・・・

・・・「ヤッホー」　　聞こえた！あ〜ちゃんの声！山頂からかな？以外と近くに聞こえる。

ヨーシ頑張れ紗彩。張り切っていこう！

紗彩は、ニコニコしながら小さな岩を降りていくのであった。

○　1245　万二郎岳の頂上は少し狭い。

木々に囲まれ展望もない。ちょっと渋めの山頂なのでR。

ピョンちゃん隊といえば・・・いたいた。待っていてくれた。しかも、お湯まで沸かしていてくれたのだ。(;_;)

紗彩、やっとの想いで食事にありつけるのだ。

お腹空いたよね。そうそう、1時間20分も休まず歩いたもんね。

さあ、さあ、カップヌードルだけど、たんとお食べ。もう、あとは降りるだけだからね。

・・・しかし、良く食うなコイツ。いつもは余らせるのにスープまでちゃんと飲んだ。

よしよし、大丈夫だ。

○　万二郎岳から程なく降りると、視界に山肌をえぐったようなゴルフ場が見えてくる。

「紗彩、あそこまで降りるんだよ。」「え゛〜っ」

・・・というものの、なんか機嫌良く歩いている。どうやら、エネルギー切れを起こさなくてすみそう。

快適に歩きながら、歌で遊ぶ。

♪コブタ（コブタ）、タヌキ（タヌキ）、キツネ（キツネ）、ネ〜コォ（ネ〜コォ）♪
♪あっるっこ〜、 あっるっこ〜、わたしわぁ〜げんきぃ〜♪

さらには、しりとりをしながらニコニコ親子で降るのであった。いい山だなぁ〜。

紗彩、突然・・・「うんち〜」

う〜ん、よしよし、快調快調！快便快便！いいよぉ〜。

紗彩が用を足しているとき、静かな山の息吹が聞こえてくるのだ・・・

すると、カッキ〜ン・・・という音。

？？・・・なんとゴルフ場から音が聞こえてくるのだ。

静かで明るくて良い山なんだけどな〜。

ぼんやりと、藪の中の丸い白いお尻を眺めながら、森の彼方から聞こえてくる「ファ〜！」の声には、軽い目眩を覚えずにはいられなかった・・・・・・

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