蕎麦粒山から棒の折山

昨日は、一杯水の避難小屋で15時前からの宴会、、、
酩酊状態の中19時には就寝。我が隊は健全なのかどーなんだろーか。
しかし今日は3時起床！
蕎麦粒山から棒の折山まで、東京・埼玉の県境を歩くのでＲ。
今日は働くぞ！意気揚揚と避難小屋を4：30に出発したのであった。

蕎麦粒山山頂

暗くガスでけむるトラバース道を蕎麦粒山へ向かう。
おお～！熊ちゃん出そう！
鈴をストックに取り付け、打ち鳴らしながら足を進めるのでＲ。
1時間ほどで蕎麦粒山に到着。ここからが我が隊の未知のルートとなる。
雲間からも朝日が差し始めた。雲海に浮かぶ日向沢ノ峰と川苔山。
われらの行く手を山神様がピックアップして見せてくれているのだ。
よっしゃぁ～！と行程を進めるのであった。

日向沢ノ峰から雲取方面

日向沢ノ峰までは、防火帯の快適な尾根道。まるで石尾根のよう。
ザンネンなのは石尾根名物のワラビが見当たらないことですか、、、
小さいアップダウンを繰り返し、気持ちよい散策を続けると日向沢ノ峰に到着。
ここは石尾根から雲取、天祖山や芋の木ドッケと展望の山頂なのでＲ。
低い雲海に浮かぶ奥多摩の名士たちは素晴らしい風貌をしている。

道を数分戻って、さあここからは棒の折方面へヤブコギ？と根性決めて長袖シャツに軍手と装備を整える。
しか～し、総じてヤブは薄く、踏み跡もバッチリとあり、なんてことないじゃありませんか。暑いものですぐに脱いじゃった。
防火林帯から外れると急降下が長～く続くのでＲ。
ＢＦ直樹隊員は、片足の口ぱくぱく靴を気にして慎重な下降、、、
季節柄、地面はグシャグシャ。気を使うことこの上ない。
ついに小生も、ぬれた木の根に乗ってしまい思わず尻餅、、、
すると左手のヤブからガサガサと大きい音が！！
おお！なんだぁ～～！？
狂気乱舞に鈴を打ち鳴らす亀足隊。
幸いにして、なんだか解らない「ガサガサ」は、下斜面の方へ去っていったのでＲ。

その後、いくつかの急降下を滑りながら降り、右手（東京側）に植林、左手（埼玉側）に広葉樹の尾根を辿っていく。
そのうち、なだらかで伸びやかな尾根となり、何気に登り詰めていくと長尾ノ丸に到着。
林の中の山頂は、只々静かな展望の利かないピーク。
おお～！ＢＦ直樹隊員の口ぱくぱく靴がついに両足となった！
おい、大丈夫かよ～。
黙々と両足にテーピングテープを巻きつける直樹隊員であった。

終始、踏み跡バッチリで誰に会うこともなく棒の折山に到着する。
残念ながら山頂はガスの中。とりあえずの握手を交わすのでＲ。
そうそう、小生これで長沢背稜の梯子坂ノ頭から青梅への稜線歩きが繋がったことになる。実はチョット嬉しい、、、
しかし、頭の中は、ビールと野菜炒めで一杯。
そそくさと白谷沢コースで川俣へ下山開始なのでＲ。

岩茸石にて

尾根上の岩茸石から分岐する白谷沢コースは、関東ふれあいの道。
整備された楽しい沢筋の道は、噂に違わぬのでＲ。
滝ありゴルジュあり渡渉あり、、、
そう、渡渉、、、心配になって後ろのＢＦ直樹隊員を見ると、出来るだけ靴を濡らさないように頑張っている。
でも高度を下げるうちに「もう、いいやぁ！」だって。
口ぱくぱく靴よ、なんとか最後までもってね。

ダムの周遊道に出てアスファルトを歩くこと25分。さわらびの湯に到着。
「どうする？入っていく？」
「野菜炒めと温泉、どっちが優先？」
そうです、さわらびの湯には食堂が無いのでＲ。
小生「・・・・・野菜炒めと生ビール・・・」
亀足隊はこちらが優先なのでＲ。
そのときＢＦ直樹隊員「あっ！！」
「とうとうカカトまで剥がれた！」
お～！ぎりぎり！よくもってくれたね～！
実は、帰りの西武線の中の話、、、
小生がＢＦ直樹隊員と別れて、ひとり所沢で下車するときであった。
見知らぬ山帰りのおばさんに声を掛けられる、、、
「一緒にいらした方、靴を如何されたんですか？」
テーピングテープを両足にグルグル巻きにしているから、そりゃ目立つ。
「ひょっとして最近、話題になっている、靴底が剥がれたってやつですか？」
そういえばヤマケイかなにかにも特集していたっけ、、、
お～、恥ずかしい！！！
ＢＦ直樹隊員よ、重登靴が減るのがもったいないからといって、ビンテージもののトレッキングシューズを履いてくるのは止めよ～ね。

山域	奥多摩
主要ピーク	蕎麦粒山（1472.9ｍ）柱谷ノ峰（1380ｍ）日向沢ノ峰（1356ｍ）長尾ノ丸（958.4ｍ）棒の折山（969ｍ）
日時	H13年6月24日
メンバー	With　ＢＦ直樹隊員

蕎麦粒山・日向沢ノ峰から棒の折山

長沢背稜の延長の稜線を繋げる