| 山域 | 立山連峰（北ア） |
| 主要ピーク | 立山・大汝山（3015ｍ） |
| 日時 | H14年8月21.22.23日 |
| メンバー | 亀足天皇・紗彩（9歳） 栞（6歳） |
| コースとタイム | ||||||||||||
| 1日目 室堂 10：05⇒ 地獄谷経由（遊びながら） ⇒11：50 雷鳥沢天場（泊） 2日目 雷鳥沢天場 5：35⇒7：10 休憩 7：20⇒8：05 一の越 8：20⇒9：20 三の越 9：30⇒10：00 雄山 10：15⇒ 10：50 主峰・大汝山 12：00⇒12：15 富士の折立 12：30⇒13：20 大走り分岐 13：30⇒14：40 H2530ｍ 14：55⇒ 16：00 雷鳥沢天場（泊） 3日目 雷鳥沢天場 9：05⇒ 雷鳥荘経由 ⇒10：25 室堂 |
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| 標準コースタイムと栞６歳の踏破タイムの比較（休憩は含みません） | ||||||||||||
| 2日目 | 一般Time | 雷鳥沢 天場 |
1H30M | 一の越 | 1H00M | 雄山 | 20M | 大汝山 | 15M | 富士の 折立 |
30M | 大走り 分岐 |
| 栞 Time |
2H20M | 1H30M | 35M | 15M | 50M | |||||||
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1H20M | 雷鳥沢 天場 |
3日目 | 雷鳥沢 天場 |
1H10M | 室堂 | ||||||
| 2H15M | 1H20M | |||||||||||
| 一般Time合計 | 6H05M | 栞、なんと行動時間10時間30分！メチャクチャ頑張る。奥多摩とは違い岩ゴロのアルプスの道は、ヤハリ子供には辛い。最悪の難所は折立からの下り。あとは気分をいかに盛り立てるかが勝負。 | ||||||||||
| 栞Time合計 | 9H05M | |||||||||||
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| 扇沢駐車場 C-1（？） |
んで、今年は大きなテーマを抱えて東京は小平を出発。そのテーマとは、、、 題して「雷鳥沢定着！成るか栞の3000ｍ峰初登頂＆紗彩のお誕生日おめでとう！」 やたら長いテーマだが、亀足隊長の企画は万全。なんと雷鳥沢のアタックキャンプから3015ｍの立山主峰と奥大日岳の二つを落としちゃおうというのだからスゴイ(^^) また、パーキングビバークを入れて4泊を予定。 隊長の75Lザックもパンパンに膨らんだ。 あ、そうそう。 今回は、久しぶりに亀足天皇のお出まし。 だから、隊長はシェルパも兼ねているのでR。 そして、ただでも遠い室堂、、、 アタックC入りの前に1日儲け、大町の山岳博物館 に遊び、美味いものを食い、パーキングビバークを行った。 んが！我が愛車は4人も眠ることができない。 しょうがない。ツェルトだそうっと、、、 駐車場の空を見上げて飲む白馬錦の味といったら、、、 |
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気持ちのよい朝がやってきた。 紗彩！お誕生日おめでとう！！ ムックリとツエルトの中で起きた隊長は、車のドアを開けて叫んだ。 そう、今日は紗彩の9回目の誕生日。 紗彩はパッとお目覚めで「ありがとう！」栞はというと、、、おいおい、指をしゃぶってマダ寝てる、、、 スタコラサッサと用意して、トロリー乗って、ケーブル乗って、ロープウエイ乗って、、、えと、、、も一回トロリー乗って、、、 あ〜、大人一人往復で￥8500もとられちゃった。。。 テキパキと乗り継いで、室堂に降り立つ。 う〜ん！サスガに大絶景。アルペン気分！ 観光客と一緒にプラプラ歩き、地獄谷コー スで雷鳥沢を目指す。 チビたちは硫黄の臭いや立ち上る噴気、 沸き立つ温泉にドングリマナコ。 こんな観光もたまにはイイネ。 |
| 1日目 |
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| 地獄谷の硫黄の柱 |
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| 途中の雷鳥沢ヒュッテで生ビール（￥600安い！）を飲み、ゆるゆると雷鳥沢天場に到着 ココが我が隊のアタックキャンプになるのでＲ。 今日の行動はココでおしまい。 あとは、この日本とは思えないフィールドで遊んでユックリしよう。 天場の正面には、明日登る立山主峰が屏風のようにそびえたつ。 目を転じてみれば、あさって登る奥大日岳がポッカリとたおやかな稜線の先に顔を出している。 よ〜しみんなぁ、明日から頑張るぞ〜！ お〜〜っ！ |
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| 天場からパノラマを撮ってみました 左から別山、真砂乗越、真砂岳、大汝山、雄山。顕著なコル一ノ越の右には浄土山。 明日は一の越から真砂岳への稜線を歩き、中央の大走り、賽の河原を降りてきます。 |
| ２日目 |
起床3：30。 颯爽と天幕を開ける。天候高曇り。気温9.7℃。マズマズでR。 早くも出立するパーティーも見受けられる。剣か。 ゆっくりとチビ達に食事をとらせていると明るくなってくる。 さあ今日は、幼稚園生の栞の頑張りどころ。 天場から見える今日の全ルートを栞に解説する。 し〜ちゃん、頑張れる？ 「うん！」 ヨッシャ！じゃぁ、ゆるゆると出発〜ツ！ オーダーは、栞、隊長、紗彩、亀足天皇の順。栞にペースを任せるのでR。 |
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| 前方の鞍部、一の越を目指して 静かなルートを行く |
雷鳥沢の天場から、細い橋をオヨヨと渡ると、別山乗越方面 と大走り・一の越方面に道が分かれる。 ココは、一の越に向かい稜線に乗るのでR。 遥か前方に一の越が見える。 まるでスイスのような（行ったことないけど）牧歌的なお花畑の 緩斜面を登っていく。 あたり一面はチングルマの果穂。こりゃスゴイ。 あまり人通りのないこのルートは、植生保護の柵もなく、大自 然を満喫できる。雷鳥沢ヒュッテ内の地図によると「自然道（神 の道）」となっている。 いわれは分からないけど、ナルホド・・・って感じ。 観光客の多い立山で穴場的ルートを発見。 あ、遅い雪渓の跡にはチングルマの花が！ |
雄山の山腹をトラバースしていくと、一の越山荘が大きく見えてくる。 栞の調子は？・・・ なんとか大丈夫なようだ。そうそう、お菓子いっぱい食べてね。 昨日9歳になった紗彩は、、、モチロン全然もんだいない。 亀足天皇は？・・・ 日焼けを気にしておられる(^^) ノンビリ歩いて室堂からの道をあわせると、一の越に到着。 うぎゃぁ〜！あたりまえとは言え、ココは観光客の波。 素足にスニーカーの女の子。Tシャツ一枚で振るえるオ ッサン。・・・コリャタマラン。 しかし、ここで東側の展望が開ける。高曇りながらも絶 景！五竜に先月歩いた鹿島槍。針ノ木から烏帽子、黒部 五郎。やはり薬師は大きい。そして槍穂と笠ケ岳が顕著 に・・・やっぱイイナァ。亀足天皇もご満悦の様子。 すると、透明ビニ合羽を着たオバチャンが槍をさして聞 く。「あの山は何ですか？」 さあ早々に出発して、雄山への急登をやっつけちゃおう。 |
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| 雄山への急登から一の越を見下ろす |
いやぁ〜、ココからがキツイ。 岩ゴロの急登。6歳の栞にとって、 この岩の段差が高い。スタンスは遠いし、ホールドもとどかな い。 栞「まぁ〜だぁ〜？」「疲れたぁ〜！」「足が痛ぁ〜い！。」 うぐぐ・・・ついに出た。栞得意のM・T・A攻撃！（頭文字をとっ て） ココで隊長は、紗彩の小さい頃の経験を生かし、栞の気分を 変えようと努力する。 テッペンはまだまだだけど、強い栞なら行ける！・・・と、おだ てる。さすが栞、幼稚園なのに頑張ってるね〜・・・と、褒め る。 ・・・・・「まぁ〜だぁ〜？」・・・・とM・T・A攻撃は続く。 こいつシブトイ！こりゃ、紗彩より全然頑固だわ・・・ 同じように育てても、うまくいかないのでR。 「マ〜マ〜ッ」と、亀足天皇の手にしゅりしゅり・・・ いいから、とにかく頑張れ！ ま、なんとかだましだまし、観光客で賑わう雄山に到着。 「ここ、てっぺん？」「まだまだ。この次のお山がテッペン。」 |
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| お約束の雄山のカット。 しかし、テッペンの神社は要拝観料。 亀足道を信教とする我が隊は そそくさと最高峰の大汝山へ 向かうのであった。 もう少しだ、栞頑張れ！ |
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| 大汝山の頂上岩頭 外人さんがシャッターを押してくれた ここは3015ｍ 家族でよじ登って万歳なのでR あたりを見れば、白馬から針ノ木まで の稜線。そして隣の剣が険しく そびえている。 一家で3000ｍのアルプス・・・ 栞のおかげで体験することができたのでR |
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| しかししかし、栞とは関係なく 室堂平と明日登る予定の 大日岳方面が雄大なのであった |
| 雄山からは、稜線の左手をトラバースし、岩屑の道をたどっていく。 さすがにココは3000ｍ級。時折、冷たい突風が吹きつける。 ビュ〜ッ！ 栞の目に涙が浮かぶ・・・すると・・・「○▲□●▽〜!!」 あ〜あ、とうとう泣いちゃった。2年ぶりの号泣。 「し〜ちゃん、もうすぐだよ。」「えらいね〜。幼稚園でえばれるよ。」 「お友達も褒めてくれるね。」などと、必死にあやす。 すると、紗彩の目がコチラを見てる・・・・ジトッ・・・ 「なんだよ紗彩！」 「あたしには、そんなに優しくなかった・・・」 「うぐっ・・・。」返す言葉がない。 「いいから早く歩け！」 ・・・ビュ〜ッ！・・・「○▲□●▽〜!!」 |
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| 紗彩撮影 |
| さあ！山頂が見えてきた。3015ｍの高峰立山。栞、山頂Get目前！ 栞を先頭にしてみんなが続く。岩頭に登る栞のお尻を押してやる。 やったぁ〜〜！登頂！ 栞、泣きながら歩いて頑張った！見事3000ｍGETなのでR.。 続いて紗彩が岩頭に登る。 よし、みんな登れ〜〜！！ 最高の夏休みだ〜〜。 |
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